マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、致死率が6~30%と高い感染症です。
2013年に国内で初めて報告されて以降、西日本が感染地域の中心でしたが、今年、関東地方でも初めて確認されました。また、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の感染者が、2020年は420件(暫定値)報告され、過去最多となりました。
マダニが媒介する感染症は死に至ることもあり、厚生労働省は、最近人気のキャンプなど野外で活動する人たちに注意を呼び掛けています。
対策としては、病原体を保有するマダニに咬まれないようにすることが最も重要です。
草の茂った場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことが大事です。忌避剤の併用も効果が期待されます。
さらに、野外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認すること、マダニの咬着が認められた場合は、皮膚科などでマダニの頭部が残らないように除去してもらうことも重要です。
詳細については、以下のリンク先をご覧ください。
- ダニ媒介感染症(厚生労働省)
- マダニ対策、今できること(国立感染症研究所)
- 「日本紅斑熱、過去最多 20年、マダニ媒介の感染症―野外活動に注意を・厚労省」(時事ドットコム、2021年7月16日)